令和6年第1回富士見市議会定例会が開催された。市政一般質問では各議員が多くのテーマを盛り込み、気になる市政運営の現状と今後の展望について多岐にわたる内容が議論された。
まず、市政運営については、星野光弘市長が新型コロナウイルスの影響について言及した。市長は、これまでの施策における自らの評価を及第点とし、次の施策として全ての市民が安心して暮らせる街を作る考えを示した。また、今後の課題として防災の強化やシティプロモーションの強化も提案された。
多目的屋外スポーツ施設の整備に関する議論では、尾崎孝好議員が約28億円の事業費の中で、民間資金の導入と財政負担の軽減策について関心を寄せた。協働推進部長 背山司氏は、この施設を通じた市民の健康増進と交流の促進を強調し、利用者のニーズに応える施策の皆考慮されていると述べた。
また、びん沼自然公園については、開園後の評価が話題となり、指定管理者による今後の運営改善や魅力向上に向けた努力についても意見が交わされた。公園施設の魅力と利用促進が重要視されている中で、訪問者を増やすための具体策についてはさらに検討が求められている。
一方、公園の防災施設整備についても話題に挙がり、市内の防災公園の設置状況や、シルバー人材センターとの連携による防災広場の拡充に向けた取組についても言及。防災意識の高まりを受けて、市が進める安全対策の重要性が再確認された。
ベルマーク活動に関しては、市民や学校での活動状況について具体的事例が紹介され、さらにボランティア活動としての地位や重要性の拡大が期待される。継続した収集と効果的な活動の促進が課題であるという意見も多かった。
観光協会設立についても話題に上がり、商業活動と地域プロモーションの一環として具体的な取り組みが議論された。市長及び各部門長がシティプロモーションの重要性を強調し、見えない資源を無視せず、観光に繋がる施策の実施が今後の課題だとの認識を示した。
市内循環バスの廃止に向けた運行計画も大いに関心が寄せられ、その代替手段として自動運転バスやデマンドタクシーなど、多角的な交通対策が必要であるとの議論が展開された。地域住民に対する足の確保が急務として意識されている。
最後に、県からの表彰として、健康長寿優秀市町村や個人住民税に関する優秀な評価を受けたことが紹介され、これらの表彰がさらに市民の意識を高める契機となることが期待されている。各施策が市民生活を充実させ、活力ある町づくりにつながるよう、今後の実行力が求められる。