令和3年第2回富士見市議会が開催され、市政一般質問が行われた。
議会では、根岸操議員が新型コロナウイルス感染症対策について質疑を行い、本市の陽性者数やワクチン接種状況について情報提供を受けた。根岸議員は特に、市内の感染者の状況およびその変動に関する詳細を求め、「富士見市も感染率が低くなっているが、今後の取組について伺いたい」と述べた。
健康福祉部長の鈴木貴久氏は、6月13日時点での感染者数は873人、主に20代や40代の感染が多いと報告し、家庭内感染が増えていることを指摘した。さらに、ワクチン接種の進捗状況として、接種者は1回目で1万731人、2回目で542人を記録していると強調した。また、エッセンシャルワーカーへの優先接種については、具体的な方針が示されていないとし、現時点では考慮していないとの見解を示した。
続いて、経済・生活支援に関する質問も行われ、根岸議員は特に飲食業を中心に自粛要請が続く中での企業支援の実態を問いかけた。経済環境部長の渋川久氏は、「地域の企業の状況を把握しており、補助金制度や周知活動を強化している」と答えたが、状況は依然として厳しいと認めた。小規模企業者支援給付金に関しては、周知が十分でない店舗もあるとの指摘もあった。
また、教育行政についても議論が及び、根岸議員が「GIGAスクール構想」に基づく子どもたちの学力向上への影響を懸念した。学校統括監の小林正剛氏は、生徒の近視や姿勢を守るための教育的対策を機能させる考えを示し、今後も教職員研修を進める意義を強調した。
さらに、終了間際には篠原通裕議員が新型コロナワクチン接種について質問を行い、特に基礎疾患を抱える高齢者の接種率向上のための具体策について意見を求めた。