令和5年12月1日に開催された令和5年第4回富士見市議会定例会。
この会議では、議案の訂正や質疑が交わされ、特に富士見市こども医療費支給に関する条例の改正が注目を集めた。市長の星野光弘氏は、県の意向を受けて対象年齢の拡大を提案し、18歳までの医療費助成が実現することになったと強調した。
質疑の際、伊勢田幸正議員が医療費支給の財源や、他市の動向に対する質問を展開した。市の見解に対して子ども未来部長の小日向哲也氏は、「今回の改正により、年度末までの拡充を見込んでおり、県からの助成も期待している」と答えた。この施策は、子育て世帯の経済的負担を軽減するための取り組みである。
また、議案74号に関して、正規職員の給与改正が人事院勧告に基づいて進められ、その対応についても質疑が行われた。川畑勝弘議員は、会計年度任用職員への処遇改善についても言及。「昨年度と同様に時期をずらすことの合理性を疑問視する」と指摘した。これに対し、総務部長の古屋勝敏氏は、会計年度任用職員の給料は既に4月1日から引き上げていると説明。
その後、議案78号の一般会計補正予算においては、35の市の施設にかかる電力契約が議題に上がり、長期契約から短期契約への変更理由が述べられた。物価高等の影響を理由に、スムーズな契約が難しいと判断したことが明らかにされている。
最後に、議案83号については指定管理者の選定が行われ、業者の収益向上策も意見交換された。こちらでも各種質問が交わされた。議会は、情報の透明性と運営の適正化を求める声が多く聞かれ、議員たちは今後の運営体制や活動基盤をより強固なものにしていく決意が表明された。