令和5年第3回建設環境分科会が6月8日に開催され、主に富士見市の補正予算に関する事項が議論された。
質疑の中で、熊谷麗委員が浸水対策事業の崩落問題に関して質問を行った。道路治水課長の厚澤淳一氏は、崩落の原因として富士見江川の経年劣化を挙げ、調査の結果、基礎土の下で洗掘があった可能性が示された。熊谷委員は「基礎工事時には問題なかったのか」と尋ね、厚澤氏は当時の設計に問題はなかったことを強調した。
山下淑子委員は、工事の交通規制について質問した。厚澤氏は、11月から本復旧工事を開始する予定で、工事の詳細は改めてホームページで周知する計画であることを説明した。周辺住民への情報提供についても、ホームページや文書配布を利用すると述べた。
農業経営基盤強化対策についても議論された。山下委員が支給基準に関する質問を行い、農業振興課長の村木保之氏は、販売農家を対象とし、50万円以上の基準を設けている理由を述べた。この基準により自給的農家を除外しているため、対象者の選定が行われている。
川畑勝弘委員は、浸水対策事業の周知不足を指摘し、市の考えを問うた。厚澤氏は、これまでの周知活動を説明し、今後も情報が行き渡るよう努めていくとしている。加えて、最近の集中豪雨の影響についても懸念を示し、小型の土のうを用いる対策を講じることを語った。
また、農業振興課長は燃料費補助についても詳しく触れ、物価高騰を考慮した補助制度の狙いを説明。昨年度の給付金が好評であったことから、今年も動力費に限定して補助を行うことを表明した。
このように、今回の分科会ではわが市の公共事業や農業支援策について、多岐にわたる質疑が行われ、今後の進展について注目が集まる。