令和6年第1回富士見市議会定例会が開催され、各議員による市政一般質問が行われた。特に今回の議会では、高齢者福祉の在り方や災害時の対応についての意見が多く取り上げられた。
まず、高齢者あんしん相談センターにおいては、現状5名体制での運営が予定され、さらに複雑な相談も増えている中、体制維持の重要性が強調された。高齢者福祉部長は、今後の業務負担軽減に向けて対応していく意向を示し、地域包括支援センターとの連携を強化する方針を明らかにした。
次に、高齢者施設の利用料についても議論がなされ、特別養護老人ホームに関する利用料金について複数の施設の具体的な例が挙げられた。特に、低所得者向けの支援制度について市の関与が必要であるとの意見が出る中、今後の方針に注目が集まった。市長は現行制度の見直しについて慎重に考慮することを表明した。
また、訪問介護報酬の引き下げや2割負担拡大についても強い懸念が示され、介護事業者への影響を考慮した国への要望が求められた。市長は現行の制度については影響を見極めながら、必要な場合には市長会を通じて要望を行う意向を示した。
防災対策に関しては、災害時の断水対策として水道管の耐震化や応急給水の体制が確認された。さらに、避難所のトイレ環境をどう向上させていくかが重要な課題であり、快適トイレの導入に向けた検討が進められる見込みである。