令和3年第4回富士見市議会定例会が開催され、市政一般質問において多くの重要な議題が取り上げられた。特に投票率向上と健康づくりの関連施策が大きな注目を集めた。
尾崎孝好議員は、衆議院選挙の投票率が前回より上昇したことを背景に、さらなる投票率向上施策の必要性を強調した。具体的には、今後の選挙に向けた投票環境の改善提案として、投票所のアクセス向上策や、主権者教育を通じた意識の向上を求めた。選挙管理委員会委員長の佐藤清康氏は、地域ごとの投票率の格差是正に向け、特に高齢者や若年層をターゲットにした施策を実施する考えを示した。さらに、投票行動を支援するためデマンドタクシーの活用も検討していくとの見解を述べた。
健康づくりの推進においては、議員たちが新型コロナウイルスの影響を踏まえた市民活動の必要性を訴えた。健康福祉部長の鈴木貴久氏は、パワーアップ体操クラブへの支援強化や健康マイレージ事業の参加者数を2025年度には3700人に増やすことを目指すと述べた。また、健康推進施策の一環として新たな運動メニュー導入を積極的に考える姿勢を見せた。
道路交通環境の整備に関しては、生活道路の改修や鶴瀬駅前交差点の交通環境改善提案がなされた。根岸操議員は、特に渋滞解消に向けた歩道拡幅や左折レーン設置の検討を要望した。担当の建設部長、森田善廣氏は、現在の交通状況を鑑みた上で、実現に向けた検討を進める意向を示した。
地域公共交通の充実に向けた課題も浮き彫りになり、特に高齢者の移動手段の確保が重要なテーマとして論じられた。今後の交通施策として、市内循環バスやデマンドタクシーの充実が求められ、市民の交通弱者支援に関する具体的な施策が必要であることが確認された。