令和元年第3回富士見市議会において、健康や防災、住環境に関する重要な課題が議論された。その中で特に、豪雨や台風への対策と市民健康の保全の重要性が強調された。
まず、豪雨や台風への対応力の向上について、総務部長の古屋勝敏氏は、災害対策本部がマニュアル化され、迅速な情報伝達を目指していると説明した。台風15号では、災害対策本部が適切に機能し、自主避難所が開設されたことで市民への情報伝達も強化された。加えて、今後は他自治体の事例も参考にしながら、防災訓練を進める方針を示した。特に周年行事として実施される防災フェアでは、様々な世代の市民が参加できるような工夫がなされるという。
次に、夏季の暑さ対策に関する質問では、健康福祉部長の大森重治氏が2020年に対策を強化し、多角的な啓発活動を展開したことを説明した。具体的には、高齢者に向けた注意喚起のチラシ配布や、防災行政無線によるアナウンスが行われた。特に、熱中症の予防は喫緊の課題であり、さらなる情報提供とリーチの強化が求められると述べている。
生活環境に関する取り組みでは、市民から寄せられた相談件数とその内容に基づいた対応が報告された。特に、廃棄物が散乱する問題については、所有者の生活環境だけでなく、周囲の住民への影響も考慮し、行政がしっかりと介入する必要があるとの意見も出された。
がん検診や健診の受診率向上についても議論が行われた。特に、特定健診とがん検診のセット受診については多くの市で取り組まれており、今後富士見市でも適切な施策を検討し、広く市民に周知させる方針が示された。特に、高齢者肺炎球菌ワクチンの接種率向上に向けた取り組みが求められる。
本会議を通じて、災害対策や市民の健康維持、および生活環境の保全が議会で真剣に討議され、今後具体的な施策の実施が期待される。市としては、これらの課題に対し、より一層の対応を示していく必要があると市議員から強く要望された。