令和5年第1回富士見市議会臨時会が5月17日に開催された。
議案第40号として、令和5年度富士見市一般会計補正予算(第2号)が審議された。この補正予算は、特に物価高騰に直面している住民税非課税世帯や低所得者のひとり親世帯、子育て世帯への支援が盛り込まれている。
市長の星野光弘氏は、提案理由について「この補正予算は必要が生じたものである」と強調した。政策財務部長の水口知詩氏は、歳入歳出の総額にそれぞれ5億9,164万8,000円を追加し、396億6,804万3,000円に達することを説明した。
質疑にて、木村邦憲議員が補正予算に含まれる物価高騰対策について質問した。特に、対象金額に関する根拠や、低所得者以外の市民への給付の検討が行われていない理由を問うた。子ども未来部長の小日向哲也氏は、対象金額は国家が決めたものであり、低所得者以外の対象給付は検討していないとの回答をした。
続いて、篠原通裕議員が水谷小学校の学校施設整備事業について質問をした。その設計変更に伴う増額が問題視され、教育部長の磯谷雅之氏は「基本的には設計が固まったことで大きな変更は見込んでいない」と回答。しかし、小さな変更が生じる可能性もあるため、注意が必要であると述べた。
また、学校施設の窓ガラスの仕様変更についても議論が行われ、強化ガラスにすることで安全性が向上するとの見解を示した。今後、公共施設においてもさらなる安全対策が求められそうだ。
最終的に、議案第40号は全員一致で可決され、物価高騰対策に向けた一歩が進む結果となった。議長の田中栄志氏は、会議の閉会を宣告し、一日限りの臨時会が終了した。