令和5年12月6日に富士見市の文教福祉分科会が開会された。主要な議題には令和5年度の一般会計補正予算に関する議案と介護保険特別会計補正予算が含まれている。
この会議では、特に議案第78号の補正予算が注目された。委員の木村邦憲氏が保育所等施設整備事業について質問を行い、定員数の内訳について詳しく尋ねた。保育課長の渋川富美枝氏は、利用定員数が増えたことを説明し、0歳から5歳までの年齢層ごとの具体的な内訳を示した。特に幼保連携型認定こども園の設置に関する問題も議論され、制度設計の過程での調整や実施法人との協議の重要性が強調された。
次に議案第80号、介護保険特別会計の補正予算が審議された。深瀬優子委員が介護保険制度の改正に伴うシステム改修について質問し、高齢者福祉課長の櫻井勤氏が回答した。システム改修は、保険料の負担見直しや介護報酬の改定に関連するものであると説明された。これにより、地域包括ケアシステムの深化に向けた取り組みにもつながる可能性がある。
さらに、こども医療費の見込みが増額された背景には、前年比での医療費支出が増えたことが影響している。新型コロナウイルスの影響により、受診が増加した結果、罹患するリスクが高まったとし、医療費の増加要因を具体的に述べた。これに関連し、ひとり親家庭等の医療費支給事業も同様の理由で増大していることが確認された。
加賀奈々恵委員長は、分科会の進行を適切に行い、議案審査を円滑に進める姿勢を示していた。会議は午前10時15分に開会され、質疑が終了した後、午前10時48分に閉会された。今後、この議案は予算決算常任委員会での採決へと進む予定である。