令和2年第1回富士見市議会臨時会が開催され、新型コロナウイルス感染症の影響に対する経済対策が主要議題となった。特に、特別定額給付金の支給や市長及び副市長の給与減額が注目を集めた。
市長の星野光弘氏は、議案第34号として市長及び副市長、教育長の給与を減額する条例を提出した。これは、経済への影響を受け給与を減額するものであり、期間は6月から8月となる。市長は、自らが範を示すことも含め、リーダーシップを発揮する必要性を強調した。
次に、議案第35号では国民健康保険条例の改正が提案された。新型コロナウイルス感染症に伴う傷病手当金を支給するもので、給付の条件が明確にされる。また、業種や状況に応じてあらゆる市民が対象となるよう万全の体制が求められる。
さらに、令和2年度富士見市一般会計補正予算(第2号)が審議された。この補正予算は、特に経済混乱に伴う市内中小企業への支援策として、優先順位を持って編成された。市民への給付金が迅速に届けられることへの期待が示され、職員が休日返上で作業に当たっているとの報告もあった。
この臨時会では、工事請負契約の承認も行われ、勝瀬小学校や西中学校の大規模改造工事が進められることとなった。工事にあたっては、教育活動への支障を最小限にするよう配慮されることが前提とされている。
総じて、今回の臨時会ではコロナ対策としての施策が多岐にわたって承認された。市長や議員の強い意志が感じられ、市民生活の安定化や経済回復へ向けた更なる取り組みの必要性が強調された。