令和4年第4回富士見市議会定例会が11月29日に開会し、会期が12月21日までの23日間に決定された。
議会運営委員会委員長の田中栄志氏の報告によると、今回の定例会では市長から提出された議案は23件、報告は1件となっている。特に、今議会では公職選挙法の改正に伴い、選挙運動用自動車の使用に係る条例が改正される。
次いで、議案第85号では、選挙運動用自動車の使用に関する公営経費が引き上げられる予定であることが説明された。具体的には、借入れ契約の1日当たりの単価が見直され、燃料供給契約の単価も増額される。この改正は、公職選挙法施行令の改正に基づくものである。総務部長の古屋勝敏氏は、「選挙運動用自動車の公営経費の引上げにより、より多くの候補者が選挙運動を行える環境を整えることを目指しています」と述べた。
また、議案第86号では、富士見市職員の定年年齢の引き上げを含む関係条例が改正される。これにより、定年年齢が現行の60歳から65歳に引き上げられる。この改正は、地方公務員法の改正に基づくもので、管理監督職の年齢制限の見直しにも関連している。市長の星野光弘氏は、「この改正は、労働力の確保や経験を生かした効率的な職員運営に向けた一環です」とコメントした。
さらに、議案第92号では、令和4年度一般会計補正予算が提案された。この補正には、国庫支出金や繰入金が含まれており、合計で2億8,563万6,000円が追加される。特に、新型コロナウイルス感染症の影響に関連した市民への支援策が重要視されている。政策財務部長の水口知詩氏は、「今回の補正予算は、特に新型コロナウイルスによる影響を受けている家庭に対する財政的な支援を充実させることを目的としています」と指摘した。
会議は、今後の会期中にさらに多くの議題について継続的に検討されていく予定であり、市民の生活に密接に関連する問題に取り組む姿勢が強調されている。また、議員たちは新型コロナウイルス感染防止策を続けながら、積極的に市政運営に関する議論を続ける旨が確認された。