令和4年第1回富士見市議会定例会が開催された。市政一般質問において、議員らは多岐に渡るテーマについて活発な議論を展開した。特に、参議院議員選挙に関する投票率向上策が注目を集めた。伊勢田幸正議員は、非拘束名簿方式の周知や投票率向上の施策について質問を行った。選挙管理委員会委員長の佐藤清康氏は、選挙制度の複雑さに言及し、特集号の発行や学校での主権者教育の重要性を説いた。
また、UDフォントの導入が話題となり、広報「富士見」におけるその効果や市民向け文書への拡大使用についても議論が交わされた。市民部長の塩野英樹氏は、導入効果を多くの市民から評価されているとし、更なる拡大使用を目指す方針を示した。加えて、キャッシュレス決済の推進に関する質問があり、より便利な取引を実現するための施策が求められた。
特に注目されたのは、脱炭素社会に向けた施策についての議論だった。街づくりを推進する中で、地域新電力の設立や廃棄物発電の検討が必要であるとされ、経済環境部長の渋川久氏は具体的な取組の重要性を強調した。さらに、拉致問題の啓発活動に関しても、舞台劇公演の誘致が提案され、市民の意識を高めるための活動が求められた。
伊勢田議員の質問を皮切りに、議員たちは投票率の向上、UDフォントの効果、キャッシュレス、脱炭素など多様なテーマで質問や意見を述べた。特に有権者教育に向けた情報提供の重要性や、市民向けサービスの創意工夫が求められ、市の方針も含め、今後の施策に多くの期待が寄せられている。議会は、市民の声を反映し、様々な取組を進めていくことに意欲を持っている。