令和5年第1回富士見市議会定例会は、3月17日、様々な市政一般質問が行われた。
特に協議されたのは、市内の視覚に障がいのある方への支援強化についてである。村元 寛議員は、エスコートゾーンの増設や点字ブロック周辺の構造物改善、さらには踏切安全対策について質疑を行った。この質問に対し、建設部長の森田 善廣氏は、エスコートゾーン設置の重要性や視覚障がい者団体と連携し、道路の改善を進める方針を示した。しかし、エスコートゾーン設置の全国的な遅れや、スムーズな設置へ向けた具体的なプランの策定は今後の課題として残る。
続いて、経済環境対策に関する質疑も盛り上がった。今成優太議員は、地域経済のサポートを強化するため、特に中小企業向けの支援が重要であると訴えた。経済環境部長の渋川 久氏は、支援金や相談事業の拡充について言及し、具体的な支援策を進める意向を示した。市は新型コロナウイルス感染症の影響を受けた企業に対し、迅速に情報を提供し、資金面での支援策を充実させていることが報告された。
教育分野においては、水谷小学校区の通学路についても議論の焦点となった。日増しに児童数が増える中、通学路の安全性を確保するための具体的な施策の必要性が強調された。学校統括監の小林 正剛氏は、通学時の見守り活動や安全点検の実施を通じ、学校や地域と協力しながら交通安全に対処していると述べた。
さらに、複数の議員からは不審者対策に関しても意見が寄せられた。特に、登下校時における危険回避の手法や、学校の安全対策の強化が求められている。教育委員会は、警察との連携を強化し、地域全体で子どもたちの安全を守る方針を確認した。
最後に、富士見ガーデンビーチの跡地活用についても報告があった。運動公園の管理状況については、日常的なメンテナンスを行っているが、草刈り後の処理方法など、さらなる工夫が求められていることが指摘された。