令和5年3月16日、富士見市議会は第1回定例会を開催し、さまざまな市政一般質問が行われた。中でも女性管理職の登用や、若年女性支援の充実が注目された。
特に、市職員における女性管理職の割合は、現在18.6%であり、その内訳は部長級が6.3%、課長級が14.6%、副課長級が24.3%であることが明らかになった。この数字は、男女共同参画プランに掲げる25%の目標には達していない。女性職員の昇任意欲を向上させるために、職場環境の改善やピアサポートシステムの導入に向けた取り組みが強調された。
また、行政評価制度についても再検討が行われた。現状の行政評価は、達成目標の見える化に成功しているが、アウトカムの観点が不十分であることが課題とされている。今後はより多くのフィードバックを取り入れ、持続可能な施策へと繋げるための努力が必須であるとも述べられた。
若年女性支援については、東京都豊島区の「すずらんスマイルプロジェクト」が事例として取り上げられ、相談窓口の明確化が重要であると指摘された。本市においても、年齢層に応じた相談支援を強化する必要があるとされ、婦人相談支援センターの役割も見直されるべきとの意見が出た。
さらに、配偶者暴力相談支援センターについては、専門知識を持った職員の配置について検討されており、今後の充実が期待された。また、新庁舎が整備される際には、プライバシーが保たれ、相談者の安全が確保されるスペースの確保も重要なポイントとして触れられた。
防災訓練については、夜間の災害発生を想定した訓練の必要性が議論された。特に、教職員の管理や児童たちの安全確保の観点から、更なる議論が求められた。
概要として、富士見市は今後も女性のキャリアアップ支援や若年女性への相談支援を強化し、さらなる施策の実施と行政評価の向上を目指していく方針で進められることとなった。