令和元年第3回定例会では、富士見市の公共施設や市役所の福利厚生、図書館に関する市政一般質問が行われた。
特に勝山祥議員は、公共施設改善への取り組みとして、洋式トイレの普及状況を挙げた。市内の公共施設において、洋式トイレは83%、和式トイレは17%であり、教育委員会管轄下の施設においては洋式67%、和式33%であることが報告された。勝山議員は、洋式化の進行は災害時の避難所としての利便性を考慮した上で、更なる改善が必要だと強調した。教育部長の林みどり氏は、「快適なトイレ環境の確保に向け、学校のトイレは計画的に改修を進めている」と述べ、今後は洋式トイレの導入が進むことを保証した。
また、勝山議員は市役所の活気を取り戻すため、主な福利厚生の制度について質問を行った。総務部長の古屋勝敏氏は、職員互助会による福利厚生の事業が進められていることを説明したが、同時に財政面から助成の難しさも認識されていることを明らかにした。この中で、職員の自主的な活動の支援やクラブ活動の促進が重要であることが確認された。
図書館関連では、勝山議員は、図書館の利用状況や駅周辺へのアクセス改善を提案した。教育部長の林みどり氏は、中央図書館や各施設の利用者数が増加していることを踏まえ、さらなるサービスの向上を目指す意向を示した。特に、図書館利用の利便性を高めるため、市内コンビニでの予約図書の受け取り可能性についても検討する意見が出された。
市政一般質問の最後には、交通安全、特に高齢者ドライバーの事故対策に関する議論が展開された。健康福祉部長の大森重治氏は、自主返納制度の特典が現在未整備であることを認めた。この中で警察や地域社会が連携しながら進めている施策の実績についても言及され、今後の取り組みを見逃さないよう注意を促す声が上がった。