令和6年第1回定例会が行われ、議員たちは市政に関する重要なテーマについて質疑応答を交わした。特に、教育行政を中心に多くの意見が寄せられ、来年度の入学式の日程や、水谷小学校の校舎増築工事についての懸念材料が挙げられた。
入学式に関して、今成優太議員は、同一学区内の小中学校の入学式開催時刻が重なることに対する不便を指摘し、時間調整の必要性を訴えた。これに対し、学校統括監の武田圭介氏は、過去からの調整の試みを説明しつつ、校長会での協議を通じしてこの問題に取り組む意向を示した。市長もこの状況を重視し、保護者が両方の入学式に出席できるような措置を考慮する意向を表明した。
また、水谷小学校の校舎増築工事に関連して、安全対策や今後の工事計画について尋ねる声もあった。増築に伴い、防球ネットの高さや教室の数についての懸念があり、教育部長は特段の問題がないと述べつつも、児童の安全に関する配慮を強調した。
さらに、権限移譲に関する課題も提起された。政策財務部長は、権限移譲により市民サービスが向上する可能性を確認しつつも、実施にはICT人材や財源の必要性が指摘された。現状では112項目が移譲済みで、42項目は未移譲となっており、市としての受け入れ体制が求められる状況が続いている。
多目的屋外スポーツ施設整備においては、今成議員は施設のネーミングや、地域スポーツの振興に向けた運営方針について質問。協働推進部長は、既存の施設との連携を視野に入れつつ、地域全体での utilizability を高める方針を示した。キッチンカーの誘致についても触れられ、現庁舎における試みの可能性について議論が交わされた。
質疑応答を通じて、教育と市政の幅広いテーマについて、現在の状況や今後の取り組みに関する多くの意見が交わされ、議員たちの議論は市民へのサービス向上に向けた期待を感じさせるものだった。