令和2年第4回富士見市議会定例会では、保育行政やスポーツ行政に関する議論が行われた。
まず、保育士不足についての現状が厳しさを増しており、本市においても公立保育所がわずかな制限を余儀なくされていることが報告された。市内における保育士資格取得支援事業が行われ、保育士確保に向けた支援が進められていることが確認されたが、潜在保育士の再雇用や保育補助、子育て支援員の活用は未だに進展していない。この現状に対して、子ども未来部長は「今後も国の支援や県の保育士支援センターとの連携を強化していく必要がある」と強調した。
次に、スポーツ行政では、運動公園の維持管理が主に職員によって行われているが、専門的な知識や技術を持った業者による定期整備が求められているとの声が多かった。一方で、文化・スポーツ振興課の設立の背景が説明され、市民目線からのスポーツ施策の再構築が必要だとされた。また、利用者による自主的な整備が行われている中、管理者と利用者間のコミュニケーションが重要であると確認された。
最後に、子どもたちの安全について、通学路の課題が共有され、道路標識や表示方法の改善が検討されている。特に、サイクリングコースの安全対策として、横断歩道設置の必要性が指摘され、地域住民の理解を得る重要性が強調された。市長は「安全で快適な環境を整え、地域全体で子どもたちを見守る必要がある」と述べた。