令和4年第1回定例会が開催され、さまざまな市政一般質問が取り上げられた。
中でも、ひとり親家庭への支援についての質問が目立った。加賀奈々恵議員は、ひとり親家庭の離婚時の養育費の取決めについてサポートを充実させるよう強調した。特に、養育費を受け取れないことが子どもの貧困に繋がると述べ、法務省のパンフレットを活用するだけでなく、兵庫県明石市の「こども養育プラン」のようなツールの導入を提案した。市の子ども未来部長は、明石市の事例を参考にする用意があると述べた。
また、富士見市公式LINEの活用促進についても話題となった。加賀議員は、登録者数の増加策として、公共施設や駅にQRコード付きのチラシ掲示を提案した。これに対し、総務部長は登録者数が9,800人を超えたことを報告し、さらに周知に努める意向を示した。
さらに、今回の一般質問で語られた防災訓練については、新型コロナウイルス感染症拡大を考慮したICTを活用した訓練の実施が求められた。市民の感染リスクを低減しつつ、効果的な訓練を実施する取り組みが必要とされ、既存の対面の講座からオンラインへの移行が検討されている。
自転車利用環境の整備については、加賀議員が市内のサイクリングロードの充実を求めた。市は現在、距離標示の設置について県と協議中であるが、なかなか当前の整備を進めるにはハードルが高いようである。サイクリング利用者からの要望には応じる形で、良い道整備を自主的に進める考えが伺えた。
全体として、富士見市の市政一般質問は、具体的な施策の提案、そして市民生活全般にわたる支援抽出の重要さが強調され、市側の議員からの意見や要望に対する真摯な回答があり、より良い市民生活に向けた取り組みが進められていることが確認された。これからは市民のさまざまなニーズに応え、連携し合いながら、進化する市政が期待される。