令和2年第4回定例会が12月3日に開催され、各議員から多くの質問が寄せられた。
最初に取り上げられたのは、市政一般質問。特に伊勢田幸正議員がバス路線と地域公共交通の現状について詳しく問い合わせた。ふじみ野駅・南与野駅間のバスが撤退した件について、建設部長の森田善廣氏は利用者数の減少と運転手不足が原因であると説明。「市民生活への影響については理解しているが、企業運営上やむを得ない結果と思われる」との認識を示した。
次に新型コロナウイルス感染症拡大による影響についての質問が多く、特に吉原孝好議員が示した支援策に関する議論が進んだ。市長の浅井義明氏は、特にひとり親世帯に対する支援として給付金の支給が行われたことを強調。また、商業者への支援策も併せて実施していることを明かした。
ビジネスホテル誘致の必要性にも言及され、関野兼太郎議員は「産業団地に伴う需要を見越し、ビジネスホテルの誘致の検討をすべきである」と強調。市長も「研究したい」との意向を示しており、さらなる協議が必要とされる。
また、学校給食の公会計化に関する議論もあり、教育委員会では「各市町村で実施しているところが増えている。富士見市でも検討を進める」と述べた。さらに、フレイル予防や農業振興策に関しても具体的な施策が求められる。
市道第5221号線における歩道への点字ブロック設置について、建設部長は「検討を進める。安全性を確保するため重要な施策」とおき、「そのためのスケジュール感も設計したい」と加えた。
全体を通して、様々な課題が指摘され、今後の対応策が注視される結果となった。市民の安心安全や住み良さを向上させる施策が期待されている。