令和3年第2回定例会が富士見市で開かれた。市民や議員は活発な意見交換を行い、市政全般にわたる質問が投げかけられた。
山下淑子議員は初の市政一般質問を行い、特にデジタル化に関する課題について焦点を当てた。富士見市のスマートフォン版ホームページは、情報提供の主要な手段であるとし、さらなる改善の必要性を強調した。パソコンに比べてスマホの利用率は高まり、特に新型コロナウイルス関連の情報がタイムリーに提供されることが求められているとの指摘があった。
ホームページのアクセシビリティに関して、山下議員は高齢者や障がい者に優しいデザインを求め、市の取り組み状況について質問した。総務部長の古屋勝敏氏は、日本工業規格に準拠したウェブアクセシビリティーの維持向上に努めていることを説明した。また、実施されたアンケート調査結果も共有され、より良い情報提供を目指したいと述べた。
一方、宅地建物取引業者を訪問し、個別情報配信の要望が寄せられているうち、自治体の情報をメールやSNSを通じて提供する仕組みの導入を提案した。市長の星野光弘氏は、デジタルツールを活用した情報提供の強化を進める意向を示した。
また、マイナンバーカードについての質問もあり、普及の現状と今後の取り組みについても議論がなされた。特に、マイナンバーカードの安全性に対する市民の理解を深めるための啓発活動の必要性が訴えられた。