令和4年第3回文教福祉分科会が開催され、議案第55号の審査が行われた。
本議案は、富士見市の一般会計補正予算に関するものであり、歳入の国庫・県支出金と、歳出の民生費が主な内容となっている。分科会では、特に放課後児童健全育成事業についての質疑が活発に行われた。
熊谷麗委員が放課後児童健全育成事業について質問し、今後の入室児童推計に関する情報を求めた。保育課長の森坂和之氏は、入室児童数の見込みについて、おおむね向こう5年を見込み増加傾向がある場合には、対応を検討すると回答した。これは地域の子育て支援に重要な影響を与える事柄であり、具体的な基準は設けていないものの、慎重に見通しを立てていく姿勢を示した。
さらに、木村邦憲委員が各放課後児童クラブの現在の状況を踏まえ、特に定員を超過しているクラブについて、増員の要望状況を質問した。森坂氏によれば、指定管理の社会福祉事業団からの明確な要望はなかったものの、増員を必要とする具体的なクラブについては判断を行っているとのことだ。特に、水谷第1放課後児童クラブなどでは、入室児童が多く見込まれ、増員が要求されていることが強調された。
また、今成優太委員は、補正予算を組むことによる放課後児童支援員の確保について懸念を示した。こちらについても、森坂氏は、放課後児童クラブからの補助員の選任を進める方針を明言した。出席議員たちは、それに伴う児童の安全やサービスの質の確保が大切であると認識していた。
最終的に、議案の質疑は終了し、採決は予算決算常任委員会で行われることが決定された。分科会は川畑勝弘分科会長の指導のもと、効率的かつ活発な議論が展開された。