ふじみ野市の令和2年度予算に関する生活・福祉分科会が、3月5日午前10時に開催された。
本会議では、一般会計予算や国民健康保険特別会計予算、介護保険特別会計予算など四つの議案が審議された。特に、新型コロナウイルス対策を考慮した予算編成やサービスの充実が焦点となった。
一般会計予算では、風疹抗体検査と予防接種の委託料3,359万8,000円が計上されている。これは、公的な予防接種の機会がなかった成人男性を対象に実施されるもので、保健センター所長の金子学氏は「令和2年度には対象者にクーポン券を送付予定である」と説明した。
また、ロタウイルス予防接種についても、今年10月からの定期接種開始が予定されており、「今回は350人が対象になる見込みである」と金子氏は述べた。
国民健康保険特別会計予算の質疑では、滞納繰越分の収納率の見込みが前年よりも9.2%上昇していることで、工藤淳収税課長は「収入未済額の圧縮と収納率向上を目指した徴収強化策が効果を上げている」と語った。
介護保険特別会計予算については、後期高齢者の数が増加する中、高齢福祉課の増村規子課長が、「要介護認定者が増えている要因は高齢者の増加」であると説明。また、年度内に新たに家族介護教室を開設する意向が示された。
さらに、後期高齢者医療事業特別会計予算では、保険料が今回7.96%に引き上げられることが明らかになり、納税者への影響が懸念された。
分科会長の民部佳代氏は、「今後も市民の健康を守るため、しっかりした予算執行が求められる」と強調。その後、全ての議案が審査を経て、会議は無事に終了した。