令和2年9月9日、ふじみ野市にて市民・都市分科会が開催され、一般会計や水道・下水道事業の決算認定が話し合われた。
伊藤美枝子分科会長は、決算書をもとに一般会計や水道会計の詳細を確認し、出席した各委員からは活発な質疑が行われた。特に鈴木美恵委員によるアートフェスタに関する効果や参加者数についての質問が注目を集めた。
吉村敏世文化・スポーツ振興課長は、アートフェスタが市全体の文化芸術への参加を促し、参加者数も目標より高かったことを報告。また、文化芸術振興未来応援事業補助金に関しては若手アーティストの参加が増えたと強調した。これに対し鈴木委員は、アートフェスタの多様性に期待を寄せ、さらなる発展を促した。
下水道事業については、近藤善則委員が空洞化問題に言及し、石綿管の残存状況と今後の更新計画について質問した。上下水道課では現在の空洞調査の結果や、全体的な更新計画について説明し、640メートルの石綿管が残っていることを明らかにした。顕著な改善が見られる中でも、新たな資金調達や借換えの検討が必要との意見もあった。
次に、足立志津子委員が公共事業の進捗状況を問うたが、上下水道事業や地域計画に対する連携の必要性が指摘された。特に亀久保大野原地区での雨水浸透施設の設置については、川越市との協議が進行中であると報告された。地域間の連携を強化することが今後の課題として浮き彫りとなった。
加藤副分科会長からは、予算に対する適切な執行についてさらなる調整と市民への周知が求められた。現状の財政運営に関しては一定の評価を得つつも、さらなる透明性と効率性を求められる幹部たちの姿勢が印象的だった。