令和4年6月の定例会で、ふじみ野市議会は多様なテーマを扱う市政に関する一般質問を行った。
最初の質問では、本市の人口推移について分析がなされた。昨年の人口は11万4,279人となり、前年より260人減少した。この要因について金子明総合政策部長は、出生数と死亡数のバランスが要因であると説明した。2021年の出生数は678人、死亡数は1,184人で、506人の自然減を記録した。特に、合計特殊出生率が1.34と低いことが影響している。社会動態では転入者数は減少しており、都心からの近隣市への転入者が多いことを指摘した。
次に坪田敏孝議員は、転出者を減少させる施策について質問。人口の維持及び増加に向けて、地域活性化や子育て層への支援を強化することが必要であると述べ、市の今後の取り組みに期待を寄せた。金子部長は、ふじみ野市の育成プログラムを通じて地域の魅力を引き出し、愛着を持たれる町にしていくことに取り組むと述べた。
女性活躍推進・男女共同参画についてでは、様々な施策が報告された。市民生活部長の粕谷直樹氏は、女性の就業支援や家庭と仕事の両立についての情報提供を進めていく考えを示した。また、再就職支援セミナーの成果と今後の施策強化が重要であることが強調された。坪田議員は、特に地域の特性を生かして再就職支援におけるロールモデルの起用が効果的であるとし、具体的な方向性を提案した。
さらに、交通整備や道路工事に関する質疑もあり、上沢勝瀬通り線の整備計画が市民にどのような影響を与えるかが議論された。特に神明神社前の交差点の信号機廃止についての懸念が挙げられ、地域住民の安全が保たれることを求めた。
本会議では、各議員が市民の不安を和らげるための施策を具体的に提案し、今後の施策展開と市民の意見を反映させる重要性が改めて確認された。交通や男女共同参画、人口減少といったテーマを通じて、本市がどのように発展していくかが引き続き注目されるであろう。