令和3年第3回ふじみ野市議会定例会では、市政に対する一般質問が行われた。足立志津子議員は、国道254号バイパス産業団地開発に関し、調整池の適正規模について詳細な質問を行い、特に雨水対策の重要性を強調した。市が示した資料によれば、今回の開発に伴う調整池は東側で約81,200立方メートル、西側で約16,800立方メートルの貯留量を確保することが予定されている。
足立議員は、造成工事着手に関して、調整池の完成を待つべきとの見解を求めると、まさに市の都市政策担当の櫻井進一都市政策部長は、適宜、盛土工事を行うとし、調整池と同等の貯留量を確保した状態で進めていくことを約束した。
さらに、水宮地区の浸水軽減策について質問があり、特に雨水貯留施設の機能向上が求められた。可能な排水能力や住民の期待を細かにヒアリングし、それを実現するための施策が必要であると強調された。櫻井部長は、現在のシステムの存在意義を述べ、具体的なポンプ能力の数値についても言及し、今後の改善策に繋がることを示唆した。
次に、足立議員は、屋敷林の保全に関しても触れ、民有地の緑の保全に向けた市の取り組みの必要性を訴えた。緑地保護に関する行政支援の強化が求められ、対策が不可欠であるとの認識が共有された。
最後に、非核平和都市宣言ゆかりの地に平和の像を再設置することについても議論が交わされた。地元住民からの要望が高まる中、平和の像がどのように地域社会のシンボルとして貢献できるかを探る意見が出され、市は住民の意見を大事にして対応していく姿勢を示した。
他にも、課題と改善策について自由な意見交換が行われ、議会の場において市民の生活をより豊かにするための意見や政策議論が活発に展開される場となった。これからのふじみ野市に向けて、さらなる施策と取り組みが必要であることが確認され、会議は散会された。また、各議員は地元の声を政策に反映させるため、今後も積極的に活動を続ける意向を示した。