令和5年6月15日、第2回ふじみ野市議会定例会が開かれ、重要な議題が多数上がった。特に、議員からの一般質問が行われ、子供の安全対策や自治組織のIT機能整備、軽度認知障がいに関する取り組みなどが焦点となった。
初めに、坪田敏孝議員が提起した「子供の安全」に関する質問について、通学路の安全対策の進捗や新たな防犯灯の設置について市の対応が問われた。山風呂敏都市政策部長は、埼玉県の第5期通学路整備計画に基づき、59か所の対策実施が完了し、83%の進捗率を誇っているとの報告を行った。また、防犯灯設置についても、市内新住宅地への設置を積極的に推進していくとの見解を示した。
続いて、自治組織のIT機能整備に関して、情報通信技術の活用により自治組織の活動が円滑に行われている状況が報告された。情報化推進部長より、デジタル化の進行が事務負担軽減につながるとの発言があり、自発的なIT環境整備が各地域で進んでいることが確認された。
次に、軽度認知障がいの早期発見について、増村規子福祉部長は、現状と今後の取り組みについて詳しく述べ、認知症の早期発見・予防のために市が行う啓発活動の重要性を強調した。高齢化が進む中で、軽度認知障がいに対する理解促進が求められているとされた。
その後、七夕まつりの開催準備も話題に上り、記念事業や混雑緩和策について、本橋直人市民活動推進部長が説明した。特に、新型コロナウイルスによる影響を考慮し、安全面を優先した準備が不可欠であるとの認識が示された。
また、ふじみ野市誕生20周年を迎えたことに関連し、金子明総合政策部長は市民参加を基本にした記念事業の紹介を行い、広く市民を巻き込む形での実施が求められていると述べた。
これらの議論のなかで、今後の施策として市民が安心して生活できる環境作り、そして持続可能な公共交通網の整備が求められることとなった。議員たちは、行政が市民の安全や生活向上に向けた努力を続けていくことを期待しており、より良いふじみ野市の実現に向けた議論が続けられることが期待されている。