ふじみ野市の第8回予算・決算常任委員会は、令和5年9月6日に開催され、令和4年度の一般会計、上下水道事業会計、下水道事業会計の決算認定が審議された。
第一の大きなテーマとして浮上したのは、「令和4年度ふじみ野市一般会計歳入歳出決算の認定について」だ。特に、循環ワゴンの運行に関する業務委託料の効果や経済性についての質問が多く寄せられた。田中早苗委員は、「市内循環ワゴンの利用者数は年々増加しており、特に令和4年度は8万6,881人に達した」と強調し、さらなる運行計画の改善を求めた。
続けて「交通安全施設設置工事について」の質問もあった。道路課主幹の大川一彦氏は、「本年度は、鶴ヶ丘小学校の通学路を中心に道路標示を行った。また、交通安全施設の設置については、東久保地区や亀久保小学校の周辺で進めている」などと説明した。こうした施策は市民の安全を確保するために重要で、委員からも必要性が再確認されていた。
水道事業会計についても議論が行われ、上下水道課の大塚昌利主幹は、「令和4年度は利益を計上し、10期連続の利益達成となった」と述べたが、「老朽化した水道管の更新状況については、依然として課題が残っており、今後も計画的な更新を進めていく必要がある」と語った。さらに、「未収金の減少策としての督促や催告の効果が見られ、滞納額が減少傾向にある」という報告もあった。
また、川崎調整池の整備状況も注目を集めた。上下水道課の北澤豊課長は、「令和4年度に用地取得が完了し、工事実施に向けて準備を進めている」と語った。調整池の設計については、台風の影響を考慮した最下流の位置での設置がなされ、安全面を最優先としている。
全体として、会議を通じて市民の安全や利便性を向上させる施策が浸透しつつあり、特に水道及び下水道の運営や、水質管理、交通安全に関する取り組みが多くの関心を集めていた。今後も市民の要望に応え、効果的な施策がなされることが期待される。