令和4年3月10日に開催されたふじみ野市議会で、市政に対する一般質問が行われた。特に注目を集めたのは水道メーターの器計量法違反についての質疑と、公的資格取得に関する補助制度の創設についてである。
新井光男議員は、水道メーターの交換期限が過ぎた469件のうち、216件の交換が完了しているとし、残りの174件についても改修が計画されていると語る。文中で新井議員は、「交換できない理由として、私有財産の維持管理に関する問題がある」と述べ、水道メーターの適正管理が市民に求められる責任であることを強調した。
続く伊藤美枝子議員は、新型コロナウイルス感染症の影響下での就業支援について言及する。特に「県内での自治体の事例を挙げ、補助制度の創設が市民の就労機会を拡大する重要性がある」と指摘した。また、県道ふじみ野朝霞線の整備計画に関する質問も行われ、安全対策のための新規信号機設置を求める意向を示した。
さらに、川畑京子議員は、小中学校の教職員の健康管理についての質疑を行い、教職員の精神疾患の高い割合について懸念を表明した。現状において、休職中の教職員の健康管理や、職場環境の改善、代替教職員の確保が課題であるとした。これに対し、教育部長は、休職者の復帰支援体制をさらに充実させる考えを示した。
また、多くの議員は新たに建設中の文化複合施設に関する構想についても触れ、地域の文化活動の振興に期待を寄せる姿勢を見せた。これに伴い、伊藤美枝子議員は文化施設の利用普及を目指し、運営方針の見直しや新サービスの創出が必要であると提案した。
これに応じて商業活性化の観点から、特に地元アーティストなどへの支援を進めることが、文化都市としてふじみ野市をより魅力的にする重要な要素であると共通認識が得られた。
今後も、議会における活発な質疑を通じて、ふじみ野市の市政の健全化を目指した取り組みの進展が期待される。