令和5年12月の定例会にて、ふじみ野市議会が市政に対する一般質問を行った。特に障がい者や高齢者に優しいまちづくりの提案が焦点をあてられた。
鈴木美恵議員は、まず聴覚障がい者のための公共施設内トイレへのパトライト設置を提案した。具体的には「聴覚障がい者の方々が安心して過ごせるように、目で分かる警報設備が必要」と述べた。
また、ステラ・ウェストホールの階段に手すりの設置を求め、転倒のリスクを減らす必要があると強調した。例えば、高齢者や車椅子利用者が安全に利用できるよう工夫をすることが市の責務であると述べた。
鈴木議員は次に、自助の重要性を確認した。防災に関しては、自己防衛の意識を高めるため「防災運動会や体験談の講座などを通じて啓発を進めるべき」と提案した。
川島秀男議員は、地域の農業政策について言及した。特に高齢化する農業従事者の状況を心配し「農業経営基盤の強化には新規就農者の支援が不可欠」と訴えた。
さらに、有機農業の推進についても触れ「県内のオーガニックビレッジ構想を取り入れ、地域活性化に結び付けたい」と発言した。
加えて、自転車による交通安全についても質疑が行われ、鈴木啓太郎議員が「福岡中央公園前の道路の安全対策を強化する必要がある」と警鐘を鳴らした。特に通行者による交通ルールの周知徹底を訴え「スクランブル交差点では自転車ルールを守る文化をつけるべき」と提案した。
このように市議会では都市政策や福祉政策、災害対策など多角的な視点で市政に対する具体的な意見や提案が数多く出された。各議員の活発な議論を通じ、より良いふじみ野市を目指した意義深い会議であったといえる。