令和6年9月11日、ふじみ野市議会第1委員会室において、生活・福祉分科会が開催された。
今回の会議では、令和5年度の各会計歳入歳出決算の認定に関する重要な議題が中心となった。特に、一般会計及び各種特別会計における財政運営状況についての質疑が行われた。
最初の議題として、令和5年度ふじみ野市一般会計歳入歳出決算の認定が審議された。原田雄一分科会長は、決算報告についての質疑を始め、衛生費に焦点をあて、板倉篤委員が骨髄移植ドナーへの助成金について質問した。
保健センター所長の三原加奈氏は、令和5年度における実績として、ドナー休暇がない企業にお勤めのドナーを対象とした助成金が2件、合計28万円の申請があったと説明した。これに対し、板倉委員が企業への理解促進が重要であるとの考えを述べ、助成制度の更なる周知が求められると指摘した。
その後、母子保健包括支援事業についての質疑も行われ、令和5年度の新生児聴覚検査の実施件数が603件にのぼり、受診率も高まっていることが報告された。特に、受診率は98.9%と高い水準を維持しており、保健センターの取り組みが評価された。
次に、令和5年度ふじみ野市国民健康保険特別会計歳入歳出決算の認定に関する質疑が行われた。古越孝子委員が出産育児一時金の支給事務について質問し、保険・年金課長の山崎優子氏が、支給事務の実績として42件の支給があったと述べ、その一部が不用額となった理由を説明した。
令和5年度の介護保険特別会計歳入歳出決算における認定事務効率化に関する質疑では、介護認定調査システムを導入したことにより、調査件数が増加した事例が報告された。
最後に、令和5年度後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算についての質疑が行われ、全体的には安定した運営がなされていることが確認された。
総じて、ふじみ野市の各特別会計の歳入歳出決算については、出席者からは一定の理解と評価が示された。原田分科会長は、委員の意見を基に報告書の作成を分科会長に一任する旨を決定し、本会議は無事に終了した。