令和6年9月18日、ふじみ野市議会は第3回定例会を開催した。
議会では、市民プールの建設や学校プールの状況、さらに公教育の質向上について多様な意見が交わされた。
特に、山田敏夫議員が話題にした市民プール建設については、住民の需要が高まっているにもかかわらず、具体的な進展が見られない現状が指摘された。議員は、地方自治法の見地からも、早期に具体的な計画を策定すべきだと強調した。また、学校プールの利用が減少している中、今後の活用法に対する見解も求められた。
教育部長の山中昇氏は、学習指導要領に基づく水泳教育の重要性を述べつつ、学校プールの廃止後の利用計画に関しては慎重な姿勢を示した。教育的な観点からは、自粛を避けたい一方で、民間プールの利用に依存する現状についても懸念が表明された。
次に、塚越洋一議員が関心を持ったのは、水道水中の有機フッ素化合物の問題である。市民の安心安全を確保するため、最新の水質検査結果についての情報提供が求められた。市側は、調査が進んでいることを伝えつつも、規制基準の差異についても触れ、今後の動向を注視する姿勢を示した。
集会施設の在り方については、小林憲人議員が、合併から20周年に向けた統一的な方針を確認し、地域のコミュニティの重要性を訴えた。その後、市長は、集会施設の運営や管理について地域の強い意志を尊重し、柔軟な対応を考慮することを表明した。
避難所の運営においては、円滑な避難を確保するため、自治組織や地域住民、専門機関との連携が鍵になるとの意見も挙げられ、今後のさらなる施策を進めるため継続的な取り組みが必要であると締めくくった。公教育の質向上や地域支援、ネットリテラシーの啓発や空き家問題への取り組みも重要なテーマとして取り上げられ、多岐にわたる議論が展開された。