令和5年9月定例市議会では、主に子供の読書活動や市立小中学校図書館の整備、障がい者や高齢者への配慮に関する問題が取り上げられた。
初めに、子供の読書活動の推進に関する質問が多くあり、文部科学省の発表によると、最近増加する不読率の原因についても指摘された。特に、新型コロナウイルスの影響が大きく、図書館や学校での読書機会が減少したため、今後の対策として「子ども読書の日」を周知し、「家読」の重要性を強調した。読書会の実施や親子の読書活動の促進も求められ、図書館や学校との連携を深めることが確約された。
次に、教育面での取り組みとして、市立小中学校図書館の整備状況が確認された。蔵書数は小学校で14万5,669冊、全中学校で7万8,096冊が所蔵されており、毎年蔵書の入替えも行われている。学校図書館支援員の協力により、読書活動が積極的に推進され、ICTの活用も検討されている。
また、独居高齢者への支援体制が強化されていることも重要視され、現在約2万9,053人の65歳以上の高齢者がいる中、その30%が独り暮らしであることから、見守り活動や支援について様々な取り組みがなされ、安心して地域で生活できる環境が整えられている。
このような視点から、特に街路樹や緑地の保存に関する取り組みも重要で、ナラ枯れが発生している樹木に対する伐採計画も行われており、再生の方向性が模索されている。市内の緑地に対し、適切な管理と整備が求められる。