令和６年第１回ふじみ野市議会定例会が開催され、数多くの議案が審議された。特に、令和５年度の一般会計補正予算や令和６年度の各会計予算に関する議論が中心となった。
初めに、令和５年度のふじみ野市一般会計補正予算について、鈴木美恵議員（公明党）は、歳入が市民税の増加によることや、交付税の増加が経済対策に寄与している点を評価した。
次に、国民健康保険特別会計予算については、稲田議員が昨今の保険料上昇について懸念を示し、県の運営方針の是正を求めた。
また、介護保険特別会計予算について、板倉篤議員（青藍会）は独自の多段階化を評価しつつも、高齢者の負担増加に対する対策を強調した。さらに、後期高齢者医療事業に関する意見では、医療費の高騰について足立志津子議員（日本共産党）が反対の立場から意見を述べ、きめ細かな政策対応を求めた。
その後、令和６年度の予算案において、古越議員（公明党）は、物価高騰に対する各種施策が盛り込まれている点や、公共施設の整備計画について期待を寄せた。特に、上福岡西公民館の廃止に関する請願については、反対意見が多く出され、床井紀範議員（日本共産党）はその公益性を強調し、賛成を表明した。
市長は、今回の議会を契機に、市民の声を一層反映させていく姿勢を示すとともに、協働のまちづくりの重要性を訴えた。今後も引き続き透明性のある行政運営を進めるために市民との対話を重ねていく意向を示した。
市会では、審議の結果、提出された多くの議案が可決され、次年度に向けた市の施策についての基本的な方向性が固まった。これには市民サービスの向上や、地域の安全・安心を目的とした政策が数多く含まれており、市民生活にとっても重要な意義を持つ。