令和6年6月10日、ふじみ野市議会第1委員会室で市民・都市分科会が開会された。
主要議題は、令和6年度ふじみ野市一般会計補正予算(第1号)であった。特に、空調設備設置工事に関して多くの質疑が行われ、これに対する詳細な説明が求められた。
鈴木宏樹委員は、上野台体育館と駒林体育館の設計監理委託料が550万円と528万円であることを質問。工事の期間に基づく妥当性について問うた。吉村敏世文化・スポーツ振興課長は、「駒林体育館の委託料は、改修工事と空調工事の監理が別々に行われるためであり、今回の補正は空調工事のみについて計上されている」と説明した。
続いて田中早苗委員は、総合体育館の空調設備工事について、実施設計や今後のスケジュール、使用料に関する詳細を問い合わせた。吉村課長は、「春と秋は大会が多く、工事は令和7年から着手し、令和8年秋までに完了を目指す」と述べた。
加藤恵一委員は、各体育館の空調方式について質問。建築課の吉田昇一主幹は、駒林体育館と上野台体育館はガスによる輻射パネル方式を採用すると答えた。「総合体育館の空調はまだ設計段階で、利用団体の意見を反映しながら進めたい」とも語った。
物価高騰の影響についても質疑があり、塚越洋一委員は工事金額の調整方法を問う。吉田主幹は、「今年度の単価で設計し、監視しながら進める考え」と述べ、価格見直しの可能性にも言及した。
最後に、加藤委員は駒林体育館が浸水想定区域に位置する点と、その安全対策について尋ねた。これに対し、吉田主幹は「基礎工事を行い、体育館の床レベルを高くする計画」と答え、これにより浸水リスクを軽減する意図を示した。
分科会は、全議題の質疑を終了し、審査結果の報告書作成について分科会長に一任された。会議は午前11時49分に閉会した。