令和6年9月の定例会での市政に対する一般質問が行われ、特に自転車による事故防止や、熱中症対策、認知症高齢者への支援など多様な課題が議論された。
まず、自転車と歩行者の接触事故に関しては、大原緑道と市役所前の歩車分離式信号交差点の状況が取り上げられた。大原緑道ではルールの遵守が不十分との認識があり、市としても看板や注意喚起に取り組んでいるが、依然として改善の余地がある。市役所前信号交差点では、自転車が降りて通行することが求められているが、それが守られていない状況が続いている。
次に、異常な猛暑への対応についても質疑があり、高齢者の熱中症を防ぐための施策が問われた。小中学校での熱中症対策として、教育委員会が日々の暑さを考慮し緊急対応を行っている点が評価される一方で、アイスバスの導入も検討されている。
行田市のお祭りと同様に、地域の祭りでも熱中症対策が求められる中、涼み処の導入がその効果を期待されている。また、市内公園における日陰の増設に関しても、多くの市民が活用できる施策として進められる必要があるという意見があった。
さらに、認知症早期発見のためのステッカー事業に関しては、QRコードが普及し、行政と地域が連携することの重要性が強調された。市では、周知活動を通じてこの取り組みの浸透を図っていく必要がある。
移住・定住促進策としては、他市の事例を参考にしながら、サイトの開設や相談窓口を設けることが提案され、地域の活性化に向けた支援が求められている。空家改修費補助や就職支援制度の整備について、市は調査研究を進めているとのことだ。
最後に、ふじみ野市の学校給食については、市民への理解を深めるための取組や、給食の市民試食会が期待される一方、給食レシピを生かした地域活動の充実も求められている。市側は各施策に前向きな姿勢を示しつつ、地域住民のニーズに応じた情報発信を行う考えを示した。