令和2年12月4日、ふじみ野市議会で生活・福祉分科会が開催され、複数の議案が審議された。主な議案には、一般会計と特別会計の補正予算が含まれ、高齢者や障がい者に対する支援策が占める重要な位置を持っている。
分科会長の民部佳代氏が開会の挨拶を行った後、第87号議案の専決処分の承認が取り上げられた。この議案では、国庫支出金を活用した高齢者検査助成事業を実施することが述べられている。新井光男委員が質疑を行い、具体的な事業内容について保健センターの金子学所長から詳細な説明があった。65歳以上の無症状高齢者を対象に、12月1日から3月31日までの期間に検査を行う計画で、国からの補助金が262万5,000円用意されている。
また、新井委員は、検査対象者の数の根拠について質問した。金子学所長は、医療機関との調整を経て、対象を1,000人に設定したと答弁。この点について、西和彦委員も同様に、検査機関の数を確認しつつ、実施の実効性を確保することを強調した。
続けて第88号議案が審議され、一般会計の補正予算に関する質疑が行われた。新井委員が市民課の管理運営事業について質問し、嶋田恵子市民課長が外部施設の修繕や環境照明の更新について説明した。
第89号議案は、国民健康保険特別会計補正予算に関するもので、法律改正に伴う改修作業が要求され、木村裕之保険・年金課長が具体的な内容を説明した。また、過誤納還付金の増額に関する説明も行われ、新型コロナウイルスの影響が関連していることが指摘された。
議案の審査は順調に進み、全ての議案について質疑が終了。その後、分科会長から報告書作成を分科会長に一任する旨が提案され、異議なしとされて会議は閉会を迎えた。今回の会議では、高齢者や障がい者への施策が中核をなす重要な議題として浮かび上がった。