令和2年12月1日のふじみ野市定例会では、様々な議案が提出され、質疑が活発に行われた。最初に小高時男議会運営委員長が、今定例会の運営について見解を示した。特に新型コロナウイルス感染症への対応として、一般質問が書面形式で行われること、またその日程についても説明があった。
質疑の核となったのは、令和2年度の一般会計補正予算や特別会計の補正予算案であった。青藍会の加藤恵一議員は、一般会計補正予算におけるPCR検査助成事業について詳しく質問を行い、篠澤眞由美こども・元気健康部長は、65歳以上の高齢者や社会機能維持に必要な業務従事者が対象であると説明した。また、助成金制度の具体的内容や施行日程についても言及があった。
続いて日本共産党の伊藤初美議員が補正予算案の詳細を求める質疑を行った。特にPCR検査に関する助成金がどのように活用されるか、地域医療機関の受入れ体制についても重要な質問があった。市側は、事業効果の検証や今後の事業継続について慎重な姿勢を示した。
また、補正予算内の他の議案では、教育関係の設備投資や新たな防災設備の設置についても議論になった。特に、学校体育館への空調設備設置事業について、皆川恒晴教育部長はその必要性と工事のスケジュールを説明した。
加藤恵一議員は、(仮称)ふじみ野市第3庁舎建替工事についても質疑を行った。入札参加条件を共同企業体とした理由の詳細も語られ、市内事業者の受注機会拡大を図る考えを示した。
質疑の締めくくりには、議員から市民の視点に立った運営の再確認が求められ、定例会は質疑応答の後、議案の付託などに移ることが決定された。