令和3年9月に開催されたふじみ野市議会定例会では、数多くの重要な議案が審議された。
特に注目されたのは、新型コロナウイルス対策に関する補正予算に関する議案である。議会は令和3年度一般会計補正予算(第4号)を承認した。これにより、感染拡大防止のために必要な施策がさらに強化されることが期待されている。
原田雄一議員は、「市独自の施策として必要なPCR検査を実施できる体制を整えたことは、市民の安全安心につながる」と強調した。
また、第58号議案として提出された一般会計補正予算(第5号)については、賛成もありながら反対意見も出た。特に、財源の活用方法に疑問を持つ議員が複数存在した。新井光男議員は、「市民の命を守ることを最優先にすべきだ」と述べ、財源の適切な使用が求められると訴えた。
議会ではその他にも、多くの決算認定議案があり、その大部分が原案通り可決された。令和2年度の一般会計歳入歳出決算認定について、賛成討論に立った大築守委員長は、新型コロナウイルス感染症への迅速な対応が評価されるとし、「基金の安定した管理がなされている」と述べた。
さらに、国民健康保険特別会計の審議において、床井紀範議員は、保険税の滞納問題について、丁寧な対応が求められると指摘した。一方で、生活困窮者支援や助成金の必要性も訴えられ、市民の生活を支える施策の充実が必要であるとの意見が集まった。
今定例会では、拉致被害者支援法に関する意見書も提出され、全会派からの賛同を得て可決された。この意見書は、拉致被害者及びその家族に対する支援が求められる重要な内容である。議会が一丸となってこうした問題に取り組む姿勢は、今後の市民への支援策にもつながることが期待される。