令和元年第2回ふじみ野市議会定例会の一般質問では、さまざまな重要な課題が取り上げられた。特に、足立志津子議員は「お悔やみコーナー」の設置に関して、今後の市役所の窓口サービス向上に向けた対応を提案した。これは、家族を亡くした際の手続きに関する負担を軽減し、悲しみに寄り添う姿勢を示すものだ。市民生活部長の土屋浩氏によれば、死亡届にともなう手続きについての情報提供に努め、他市の成功事例に基づき「お悔やみコーナー」の設置も可能性を探ると述べた。
次に、市内循環ワゴンの改善についての質問がなされ、水宮に住む高齢者の事例を挙げ、日常の買い物利用に関する困難を訴えた。市の連携により運行ダイヤやコースに柔軟性を持たせ、地域住民のニーズに応える努力が求められている。櫻井進一都市政策部長は、現在のダイヤ利用状況を踏まえつつ、継続的にコースの見直しを進めていく意向を示した。
さらに、児童生徒推計に基づく学校施設の整備計画も焦点となった。足立議員は福岡中学校での教室不足の懸念を強調し、来年度以降の施設整備計画における教室確保についての見解を求めた。教育部長の皆川恒晴氏は、長期的な児童生徒数の推移を見据えた対応を約束した。
通学路の安全対策については、さぎの森小学校前の交差点における対策を求める意見が多く寄せられた。交通安全の観点から、新たなガードレールや信号機の設置が必要とされており、土屋部長は県警察との連携を強調した。
最後に、運動公園拡張部における安全確保策についても言及された。福岡江川との関係や、利用者の安全を守るための具体的な計画が求められている。市は今後、防犯カメラの設置や周囲の交通安全対策を検討するとしている。今回の一般質問を通じ、ふじみ野市における市民の意見やニーズに耳を傾け、必要な施策を推進していく姿勢が確認された。これにより地域住民の福祉の向上が期待されている。