令和2年12月16日、ふじみ野市議会は第4回定例会を開催した。
主な議題は、令和2年度の各種補正予算案を含む17議案である。特に、一般会計補正予算(第9号)は約39億円の大規模補正となり、体育館の空調設備設置を含む教育環境の整備や防災機能の向上が重要なポイントとして挙げられた。議長の小林憲人氏は、議会の成立を認め、その後一致して議案の審議が行われた。
第87号議案から第104号議案までの17件は一括して議題にされ、各常任委員長が審査報告を行う。
総務・教育常任委員会の山田敏夫委員長は、議案101について賛成討論を行い、入札の透明性や工事スケジュールについての質疑があったことを報告。市民・都市常任委員会では、伊藤美枝子委員長が議案98について、条例改正による影響等について質疑応答が行われた旨を述べた。
また、生活・福祉常任委員会の民部佳代委員長は、第95号議案について、国民健康保険税条例の改正が低所得者の軽減に寄与するとの見解を示した。他の議案も、教育費の増額や社会福祉施策への影響に関する質疑が行われたが、各議案とも起立総員で原案通り可決された。
また、中新型コロナウイルス感染拡大に伴う議案も提案され、「コロナ禍における中小企業・小規模企業への支援を求める意見書」や「新型コロナウイルス感染症拡大(第3波)に伴う医療崩壊を避ける対策を求める意見書」等が可決され、地域経済及び医療体制の強化が重要視された。
さらに、ひきこもり等の社会的孤立に対する行政支援の拡充を求める意見書も可決され、地域における支援体制の整備が訴えられた。
市長あいさつでは、高畑博市長が、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける市民へのさらなる配慮を求めるとともに、経済回復への期待を表明した。新型コロナウイルス感染症の終息が求められる中、市政の安定が一層重要であるとの認識が示され、閉会にあたっては市議会の協力への感謝が述べられた。