令和2年12月2日、ふじみ野市議会第1委員会室で総務・教育分科会が開催され、各議案についての審査が行われた。
議案は主に、第87号議案(専決処分の承認を求めることについて)と第88号議案(令和2年度ふじみ野市一般会計補正予算)の2件であった。特に注目されたのは、財政調整基金からの788万6,000円の繰入金である。これは新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の措置対象と考えられており、今後の申請手続きが待たれる。
副分科会長の伊藤初美氏は「この成績は臨時交付金の対象となるか」と質問。その応答として水上勝財政課長は、対象になる見込みであるが、国への申請が未設定であることを説明した。初美氏は、ふじみ野市に約11億円の臨時交付金が見込まれており、現在の残高についても質問した。水上課長は、現在約6,000万円を見込んでいると答えた。
次に、川畑京子委員は、防災設備の資材調達状況について質疑し、プライベートテント(75張り)についての利用計画に言及。舩津誠危機管理防災課長が、平常時の利用可能性についても触れた。呼びかけの周知方法や、災害時における具体的な使用方法についても説明があった。
続いて、教育関連の質問が続いた。川畑委員は、国際化・情報化教育推進事業に関するタブレット端末のセッティング業務について確認した。清水篤史学校教育課長は、学習支援システム「スカイメニュー」によるメリットや、教職員と児童生徒への研修について言及した。特に、児童生徒が迷った際のサポート体制について求められ、多角的な支援体制の重要性が強調された。
福岡河岸記念館の修繕計画についても、金濵高顕委員が質疑を行った。2週間の工期を見込んでおり、修繕内容など詳細に説明が行われた。委員は、計画的な整備進行を期待している。
最後に、夜間中学校教育費負担金に関する質問も取り上げられ、教育機会の確保に向けた取り組みについて論議された。このように、会議全体が将来に向けての予算に対し、しっかりとした審議を行った事が印象的であった。
分科会は、今回の審査結果を報告書としてまとめることに合意し、閉会した。