令和３年第３回ふじみ野市定例会では、市の補正予算案や決算認定が議題となった。
特に、一般会計補正予算案に関しては新型コロナウイルス感染症対策が重要なテーマとなった。市長の高畑博氏は、感染拡大の状況を受けて、ＰＣＲ検査キットの配布を行うことを報告した。この政策は、公共施設利用者や職員に感染者が確認された際、感染対策の手法として非常に重視されているとされる。これは、住民の不安を和らげるために重要であると高畑市長は述べた。
青藍会の小林憲人議員は、この補正予算に含まれる児童福祉支援事業の需要増加についても言及し、養育支援訪問の利用者増加の要因分析を求めた。また、公民館使用料減免制度の見直しに伴う市民からの声を把握する重要性も指摘された。
さらに、感染症対策の一環として配布されるＰＣＲ検査キットの見込みについて、篠澤眞由美こども・元気健康部長は、感染者が確定した際に無症状者へのテストが重要であると強調した。実施した場合は、健康リスクを低減し、保健所への負担を軽減する。
また、消費活性化クーポン給付事業について、本橋直人市民活動推進部長は、地域経済の復興を狙う施策であり、約11万人の市民が対象とされ、経済効果として約２億2,900万円を見込んでいると説明した。
決算審議では、令和２年度の一般会計の実質収支額が約20億600万円と報告され、これにより市税収入の増加要因や未収金の減少理由が説明された。金子明総合政策部長は、新型コロナウイルスの影響や、住民サービスの充実がその背景にあるとした。
今後は、引き続き子育て支援施策、および経済対策が重要課題として取り組まれる。特に市長は、子供優先のまちづくりを掲げ、引き続き若い世代の転入促進や生活支援を進めていく意向を示した。