令和6年9月に開催されたふじみ野市議会の定例会で、様々な議案が審議された。
特に注目されたのは、第43号議案から第45号議案に関する財産の取得の追認だ。これらは、教育用教科書や指導書の購入における過去の手続きの不備を是正するものであり、原田雄一議員は、この件について、業者選定や契約の経緯について質疑を行った。原田議員は「追認となった経緯について」、「再発防止策について」などに明確な回答を求めた。教育部長の山中昇氏は、業者選定は埼玉県の特約供給所を通じて行われることや、契約に関する誤解が一因であったことを説明した。再発防止のため、検討と運用の周知徹底を行うとのことだった。
さらに、第46号議案では、令和6年度の一般会計補正予算(第2号)が提案された。この予算には新型コロナワクチンに対する助成金も含まれており、塚越洋一議員は、各事業の具体的な支援内容および効果について質問。金子明総合政策部長が助成額の具体的な内訳を説明した。
次に行われた質疑では、令和5年度の一般会計決算が中心に議論された。とりわけ、民部佳代議員は人件費の上昇や委託業務の費用について詳細に追求。総務部長の米村芳一氏は、令和5年度の全体人件費の増加率が1.5%であり、特に会計年度任用職員の賃上げも反映していることを答弁。加えて、公共施設の包括管理業務の実施状況も報告され、効率的な経営が進められていると説明された。
さらに、ふじみ野市内循環ワゴン運行の見直し結果や、上福岡西公民館の事業状況についても質疑が行われ、透明な情報提供や利用促進策が求められた。市としては、地域の要望に応え、今後連携の強化を進めていく方針を示した。全体を通じて、定例会は市民生活の向上に向けた活動が強調され、適切な財政運営に努める覚悟が感じられた。