令和3年3月に開催されたふじみ野市議会において、市民の新型コロナウイルス感染抑制に対する協力を得るための施策や、国道254号バイパス沿道の産業団地開発に関する議論が行われた。特に、感染防止施策や地域復興についての意見が多く交わされた。
市では、コロナ感染抑制に向けた情報提供の拡充と改善を図り、広報板や広報車を通じた積極的な周知がなされていることを強調した。また、独自の施策についての情報伝達が不十分な点も指摘され、市民が必要な支援を十分に受けられるようにする重要性が確認された。
さらに、国道254号バイパス沿道の産業団地における浸水対策について、台風21号および19号の実績を基にした調整池の必要雨水量の確保が求められた。この問題に関しては、降雨実績を考慮に入れ、地下水位に関する状況を踏まえた上で計画が進められる必要があるとの意見が出た。調整池の設計に関しても、その形状や面積に関する具体的な情報が提供され、地域の浸水対策の重要性が訴えられた。
通学路の安全対策に関しては、産業団地の車両流入に伴う影響が懸念されており、市道の危険性を考慮した改善策が求められた。さぎの森小学校の通学路が変更されることによる新たな危険要因についても議論され、地域住民や保護者との連携による対策の検討が必要だとされた。
最後に、上福岡駅東口の暫定歩道橋にエレベーター設置の有無についても話題に上り、交通弱者への配慮が重要視された。完成後の動線シミュレーションや、階段脇に市有地を利用したエレベーター設置の可能性について、慎重な見解を求める声が寄せられた。市は今後も市民の安全を第一に優先し、さらなる対応が求められる。