令和5年12月のふじみ野市定例会において、市政に対する一般質問が行われた。特に目を引いたのは、民間見守りサービスの導入や、学校図書館の活用、ふるさと納税の現状についての議論であった。
まず、見守りサービスについての質問があり、民生委員や地域包括支援センターによる地域での見守りと、民間の見守りサービスを導入する方針を尋ねた。増村規子福祉部長は、高齢者の孤独死や急病時の迅速な連絡体制が重要であるとし、民間企業の見守りサービスについても導入を検討していると述べた。また、緊急時連絡システムの概要を説明し、現状の登録者数が401人であること、通報件数が増加傾向にあることを強調した。
次に、学校図書館の活用に関する質問がされた。前田広子議員は、学校図書館支援員の各学校への配置状況や蔵書の購入についての現状を尋ねた。山中昇教育部長は、司書教諭と支援員が連携し、蔵書購入において児童生徒の意見を反映させていることを説明した。さらに、学校図書館を子供たちの居場所としての役割の重要性にも言及した。
続いて、ふるさと納税の現状についても質問があり、民部佳代議員は収支の現状やクラウドファンディング型のふるさと納税について尋ねた。金子明総合政策部長は、寄附額や寄附件数が年々増加していることを示し、今後は透明性を持ちながら地域特性を生かす取り組みが重要であると答えた。
また、マタニティーファミリーに贈るコンサートを通じて、子育て支援を図る考えも示された。市内の公共交通、特にふじみ野駅と新文化施設を乗り継ぐための交通手段に対するニーズも取り上げられた。
これらの質疑応答を通じて、市としての方向性や施策が確認され、特に高齢者や子育て世代への支援が今後の重要なテーマとして浮かび上がった。市民からの期待に応えるべく、今後の具体的な施策が求められるところである。