令和元年第4回ふじみ野市議会は、台風19号による影響や、避難所運営の課題について焦点を当てた議論が展開された。
特に注意を引いたのは、避難所の開設に際し、イトーヨーカドーの閉店による駐車スペースの不足が問題視された。高畑博市長は、「本庁舎駐車場を開放するなど、柔軟に対応している」と述べ、地域住民の協力を求めた。
一方で、福祉避難所の開設については、避難者数が少なかったことを理由に行われなかったと説明されたが、参加議員からは「今後、要配慮者の対応を進める必要がある」との意見があがった。
ペット同行避難についても議論された。原田一也総務部長は、「ペット同伴の避難者を受け入れる避難所を設け、必要な配慮を行っている」と強調。その一方で、周知不足が避難者の不安や行動に影響を及ぼしたとの声もあり、今後の情報発信の強化が求められている。
文化施設では、再整備に向けた動きが進展している。特に、西和彦議員は「市民の皆様に代替施設について十分な周知を行う」ことを要望し、市は引き続き努力する意向を示した。さらに、来年度の計画には、教育に関する新しい視点の導入も含まれており、若者が地域防災に貢献する機会を増やす取り組みが期待されている。
市の防災対策の強化と安心安全な地域社会の実現に向け、議会では今後の取り組みに対する期待や要望が強調されている。市は、地域住民そのものが防災力を高めていくための方策を模索し、既存の施策を見直し改善することが急務となっている。