令和4年3月、ふじみ野市では定例会が開催され、施政方針に関する質疑が行われた。市長は、防災対策や内水対策、文化施設整備に関する計画を示し、地域コミュニティの再構築の重要性を訴えた。
質疑の中で青藍会所属の小高時男議員は、防災対策について、市民参加型の総合防災訓練の重要性を指摘した。市長は、災害時に備えた訓練の実施を強調し、「市民と地域防災関係機関との連携強化が不可欠」と述べた。
また、内水対策に関しては、川越江川の調整池とポンプ場の整備計画が進行中であると報告された。市長は、「地域住民の安全を最優先に考え、ハード面からの対策を推進していく」と表明した。
文化施設整備についても、昨年オープンしたふじみ野ステラ・イーストを皮切りに、市民の交流の場を創出していくことが期待されている。市長は、「ますます重要になる地域コミュニティを支えるため、文化施設の整備を進め、市民が楽しむ場を提供する」と述べた。
さらに、市長は、「団塊世代が75歳以上になる令和4年には、介護予防が不可欠になる」とも述べ、地域の拠点整備が進められていることを報告した。特に新設されるふじみんぴんしゃんホールが、西地域の拠点として期待されている。
さらに、日本共産党からは、新型コロナウイルスに関連する政策について質疑があり、市独自のPCR検査の充実や、感染拡大に対する施策強化が求められた。市長は、現状には様々な制約があるものの「対策強化に努めていく考え」と返答した。
市議会では、引き続き子供たちの未来を育む条例や医療費に関する支援策についても議論が深められる予定であり、市民が抱える様々な課題に対する支援体制の整備が求められている。