令和5年12月定例会において、ふじみ野市議会は様々な市政に関する質問を行った。本会議では、高齢者の介護予防やフレイル予防、遊歩道の整備、エコパの管理そして学校給食に関する議論が行われた。
介護予防事業の現状について、増村規子福祉部長が説明した。市では、健康増進や介護予防に向け、「ふじみんぴんしゃん体操」や「お口ぴんしゃん体操」などのプログラムを提供しており、効果が一定の評価を得ている。フレイル対策については、社会参加や運動、栄養を重点に、多様な取り組みが進められている。また、これにより介護給付の抑制やさらなる医療費の削減が期待されると強調した。
また、他都市での取り組みとして、鶴ヶ島市のeスポーツを活用した介護予防が紹介された。これらの取り組みは高齢者の交流を促し、健康を維持するために効果的とも期待されている。皆川恒晴こども・元気健康部長は、ふじみ野市でもeスポーツの導入を目指し、既に試験的なイベントを開催する方向で進めていることを明らかにした。
新河岸川遊歩道については、公の施設として市が管理をお願いしているが、草が伸びて利用者にとって支障がある状況が続いている。今後、県に対し要望することを市として改めて確認し、利用者の安全が確保されるよう努めるとした。
ふじみ野エコパの管理運営に関して、本橋直人市民活動推進部長は、指定管理者であるふじみのエコウェルズ株式会社が設置した業務委託体制について説明。現在、複数の専門業者と連携し、メンテナンスや不具合の早期発見に努めているとした。しかし、利用者数の減少に伴い、経営的な課題も浮上している。
学校給食について、山中昇教育部長は調理室での衛生管理について説明。地元食材の使用は進めているが、完全な地産地消には課題が残るとのこと。さらに、災害時にはこの給食センターが避難所としての役割を持つことを認識しており、より防災力向上を図る考えを示した。部分的には自治体によって給食の無償化が進む中、ふじみ野市としても必要に応じた支援に注力する必要があるとした。
最後に、指定管理者制度の導入効果について金子明総合政策部長は、公共施設の管理は特に厳格に実施されていると評価しつつも、今後も住民サービス向上に向けた取り組みを継続するとした。