令和元年6月18日、ふじみ野市議会は第2回定例会を開催し、重要な議題について議論した。特に、市政に対する一般質問が活発に行われ、市民の懸念が多数取り上げられた。
加藤恵一議員は、自身の質問を通じて、投票率の向上に向けた提案を行った。具体的には、過去の選挙での投票率が37.48%であり前回を下回っていることから、さらなる啓発活動を行う必要があると指摘した。選挙管理委員会は、これに対して「有権者一人一人が主権者としての認識を持ち、投票に参加することが重要である」と述べ、啓発活動の継続を約束した。議員からは、富士見市との比較例に基づく投票啓発用のぼりの設置についても提案があった。
また、ふじみ野市のPR大使「ふじみん」に関する質問もあり、特に15周年を迎えることからその活用が提案された。「ふじみん」を通じた地域の魅力向上を目指し、グッズ販売や観光案内板へのデザイン活用などが検討されることとなった。地域の特色を生かしたキャラクター活動が期待される。
一方で、結婚するならふじみ野市にちなんだ取り組みも議論された。市民課では、オリジナル婚姻届の提供や結婚応援施策を実施し、市民からの高い評価を得ているという。議員からは、さらなる取り組みとして結婚記念イベントの実施や地方自治体との連携が求められた。
ごみ問題に関する議題も重要な焦点となった。特にごみ集積所の設置については、多くの市民が利便性と近隣住民間のトラブルへの懸念を訴えており、これを解決するための施策が求められている。資源物の持ち去り問題も取り上げられ、啓発活動の重要性が再確認された。各議員による建設職人の表彰制度導入のお願いもあり、地域に根ざした人材の地位向上に向けた問題提起がなされた。また、個別回収事業の導入に関する議論も進み、今後の検討が期待される。
最後に、予算編成に関する意見交換も行われた。特に公共施設の整備に関する経費において、リフォーム制度の拡充や、学校体育館にエアコン設置を進めてほしいという要望が多数寄せられた。議員たちは市の財政状況を考慮しつつ、市民の生活環境向上に向け、多角的な視点からの施策実施が必要であると強調した。今後の施策が市民のニーズに応えられる内容になることが期待されている。