令和2年8月19日、ふじみ野市議会第1回臨時会が開催された。
この会議では、(仮称)ふじみ野市大原2丁目計画に関連する請願第2号が議題となり、開発指導の徹底と事前協議の見直しが求められた。市民・都市常任委員会からの報告によれば、請願は賛成討論が2件、反対討論が1件あり、最終的に委員長の不採択としての裁決が下された。
伊藤美枝子市民・都市常任委員長は、開発指導要綱に基づく事業者の地域住民への説明責任について質疑が行われたことを強調した。さらに、請願の内容が開発指導要綱の改正や開発許可の手続きにどのように影響するかが問題視された。
請願に賛成する議員は、地域住民の生活環境を保護するために、開発者が説明責任を果たすべきだと主張した。塚越洋一議員は、地域住民への説明会の必要性や開発の内容に対し、より透明性を求める発言を行った。仲間の議員も同様の意見を示す中、新井光男議員は、開発計画が地域に与える影響を考慮すべきであると述べた。
一方、鈴木美恵議員は、開発行為指導要綱に従った正当な手続きを経た上での開発承認がなされていると述べ、請願への反対意見を表明した。多くの議員が開発行為の適法性や、周辺住環境への配慮が十分に行われたかについて疑問を持ちながらも、実際の投票では請願は不採択となった。
最後に、高畑博市長は会議の閉会にあたり、新型コロナウイルス感染症の影響について触れ、市民への感染予防策の徹底を呼びかけた。議会内での討議が活発に行われる中、住民の権利に関わる重要な案件であることが再度確認された。